外科医としての経歴(医師21年目)
私は医師として21年間のキャリアがあり、形成外科、リハビリテーション科、抗加齢医学の3つの専門医資格を持っています。形成外科では、皮膚、脂肪、筋肉、靭帯、軟骨、顔の骨などを手術で扱い、リハビリテーション科では、全身の骨格筋の解剖学的理解と、筋肉神経学に基づいた治療を行っています。
この2つの専門資格を持つ医師はほとんどおらず、通常、両者が医療行為として繋がりがないと思われているからです。
私がこの道を選んだ背景には、幼少期からのダンスへの興味がありました。筋肉の動きに魅力を感じていたことがリハビリテーション科への関心を引き、同時に自分の手で美を創りたいという思いが形成外科への道を切り開きました。
また、娘を育てるシングルマザーとして、外科系でのキャリアを一時的に諦め、リハビリテーション科で専門医を取得した経緯もあります。当初は手術を愛していたため、リハビリへの興味は薄く、自分の選択に迷い、ダンスの道に進もうかと悩む日々もありました。しかし、寝たきりの患者様との関わりを通じて、予防医療やアンチエイジングの重要性に気づき、それが私の原点となっています。
形成外科医としての想い
私が形成外科を選んだ理由は、幼少期から可愛いものや人が大好きだったからです。美術館に通い、美しいものに触れる時間が自分にとって大切であり、その感動を仕事にしたいと思いました。形成外科は見た目を良くするための科ですが、0.1ミリ単位でデザインを考え、血流など解剖学的な考慮のもと、手術を行います。見た目が良くなると、性格が明るくなり、人間関係にも良い影響を与えると感じており、その責任を重く受け止めながらも、やりがいを感じています。
また、顔を綺麗にする美容外科は、形成外科の延長上にある分野です。患者さんと一緒に作品を作り上げる感覚で取り組み、共に「綺麗になったね」と喜べることが、この仕事の素晴らしさだと感じています。
ダンサーとしての活動
私は幼少期からクラシックバレエを始め、学生時代にはジャズダンス、社会人になってからはサーカスの空中パフォーマンス(エアリアル)や軟体芸(コントーション)を続けてきました。音楽に合わせて踊る時間は、現実世界から離れ、特別な感覚と繋がる瞬間です。最近ではプロのパフォーマーとしてショーに出演する機会も増えてきました。
ダンスは私にとって生きることそのものであり、心と体の繋がりを大切にしながら、自己表現としてエネルギーをダンスに注ぎ込んでいます。医療の知識とダンスの技術を融合させ、より深い理解を得ることができた今、ダンスを続けてきたことに感謝しています。
オタクとしての探求心
体幹コントロールに強い興味を持ち、6つのピラティス資格を取得しています。理論と実践のバランスを大切にし、日々のコンディションに左右されず、動きの精度を再現できるよう努めています。シルク・ドゥ・ソレイユを観たことがきっかけで、自分の体の柔軟性を高めるため、コントーションスタジオでのトレーニングを始めました。
柔軟性を追求する過程で、痛みや危険性に直面しながらも、自分の体で実験を繰り返し、解剖学や運動学を基礎から学び直しました。この経験を通じて、年齢を理由に諦めるのではなく、正しく安全に身体能力を高めることが可能であることを実感しています。
栄養とアンチエイジング
かつては太りやすい体質で、ダイエットを繰り返していました。しかし、健康的な食事と適切な栄養管理を取り入れることで、体と向き合い、持続可能な健康美を追求しています。アンチエイジングにおいても、栄養と筋肉の重要性を強く感じており、日々の生活に取り入れています。