抗加齢医学会で発表「筋肉アンチエイジング」
基礎編その2
1.筋肉が動くしくみ
2.骨格筋のはたらき
3.インナーマッスルとアウターマッスル
では早速はじめましょう。
1.筋肉が動く仕組み
意図的な運動の場合
Youtubeにわかりやすいイラストが載っていたのでお借りしました。
例えばジャンプをする場合。
・Intention:脳がジャンプをしようと決める(意図する)
・Planning:どの筋肉をどのタイミングで使うかを計画する
・Programming:足からの感覚が脳に伝わり(感覚神経)平衡感覚を保ちながら(小脳)筋肉にどれだけ収縮するか命令する(運動神経)
膝の屈伸、足裏で床を押す、腕の振り上げなどのタイミングも脳と筋肉の神経伝達回路が一瞬で行き来して計算され行われます。
動きの際に可動する筋肉が多いほど、動きが複雑になり回路が通うまで鍛錬が必要となります。
回数をこなすごとに上手になるのは、この神経筋伝達回路が通ってくるから。
プロの野球選手でも日々素振りを欠かさないのはとっさの瞬間に対応できるよう回路を確固たるものにしてるのですね。
非意図的な運動の場合
例えば、熱いお湯を触ってヒっと手を反射的に引っ込める場合など
脳でプランニグをしてる間はないので脳を経由せず脊髄のみの経由で反射的行動を起こします。
脳で意識・理解して行われた神経筋伝達回路は理解のない行動に比べ
筋力強化、再現性いずれも高いということがわかっています。
筋トレをする時はどの筋肉を動かしてる、と意識して行うといいのはそのためですね
2.骨格筋のはたらき
このように、筋肉は体を動かすだけでなく生命を維持するために
日々働いてくれています。
まさに筋肉様様。。。
特に、この4番目のホルモン分泌については最近アツイっ!!
筋肉が減って機能が落ちていく病態を
”サルコペニア”
といい、寿命が短くなることもわかっています。
筋肉から出るホルモンの話、サルコペニアについては別の記事で
詳しく書きますね??
3.インナーマッスルとアウターマッスル
これについてはピラティスをやってる方はよくご存知かと思いますが、
具体的な筋肉をおさらいしましょう。
イラストはプロメテウス人体解剖からお借りしました。
体幹とは頭頸部と四肢(手足)以外の部位。
横隔膜から骨盤底まで赤く囲まれた範囲ですね。
左から順に筋肉を剥がしていった図
さらに剥がしていくと
骨までたどり着くまでにかなりの層を経ていることがわかります。
腹部はこんな感じ
これでもだいぶはしょってます。
体幹部は大事な臓器を守るために何層構造にも色んな方向に走る筋肉で覆われています。
こんな複雑な筋肉を自由自在に使いこなすの、相当大変なことがわかりますよね。。。
でも
体幹(コア)を使うのはとっても大事!!
こちら、苦労して図式化したスライド公開します↓
中心部に近いのがいわゆるインナーマッスル。
??の腹横筋、方形筋、多裂筋は特に大事な役割をしています。
右の図のように背骨を中心としてコアの筋肉達はテントの骨格を司っています。
以上、みんな知ってるようで意外にあやふやかも?
と思って書きました。
話したいことが山盛りですが、今日のところはここまでにしておきます。
筋肉アンチエイジングネタ、続きます?
本日もお読み頂きありがとうございました!
Shie