筋肉アンチエイジング
病態編その1
今回のテ
筋肉の量や質が低下することによる病態
”サルコペニア”
では見ていきましょう
サルコペニアは高齢化の進む先進国では深刻な問題となっています。
前回の記事 筋肉アンチエイジング 基礎編その3
で書きましたが、30代からは普段の生活をしているだけでは筋肉量が落ちてきます。
特に座りっぱなしや寝たきりで体を動かさないことで以下の変化が起きてきます。
この図をよく見ると、一週間動かなかっただけで筋肉の質の変化が起きてきてしまいます。運動しない人が肩こり頭痛が起きやすいのは筋肉の拘縮と同時に痛みに対する圧痛閾値が下がる=痛みに敏感になる
からだといえます。
また、上記の変化に伴い、体の中では炎症が続いている状態(慢性炎症)となります。
体を動かさないと、筋力が落ちるだけでなくこのように
全身の機能が落ちていくことがわかっています。
なぜ?
それは筋肉を動かすことによって分泌されるホルモンの存在が
ここ数年で大きな注目を集めていますが、また別の記事でシェアします。
では、動かなくなる→体全体の機能が落ちる→の後に起きることを見てみましょう。
どれもメジャーな病気ですね。
体全体の機能が落ちることで色々な病気になりやすくなりますが、根本的に
血管の機能が落ち体内炎症を抑えられなくなった結果と言えます。
ではもう少し視野を広げてみると、身体機能が落ちることで
フレイルという現象が起きてきます。
上が健康な状態、下は要介護(自分一人では生活できない状態)
その中間を”フレイル”といい、
”心許ないけど、まだ健康な生活ができる可能性がある状態”
と言えます。一度要介護になってしまうと完全に自立した生活に戻ることは
基本、不可能と言われています。
また、図のように
サルコペニアや骨粗鬆症:身体的フレイル
→外出しなくなり孤立:社会的フレイル
→人と話さなくなり抑うつや認知症進行:精神的フレイル
→身体的フレイルが進行
といった、フレイルの負のスパイラルが進んでいってしまいます。
そして、要介護になるということは介護する家族にも負担がかかり、
負のスパイラルは自分だけでなく周囲にも広がっていくという。。
辛い現実があります。
なので、”お年だからゆっくり休んで”
ではなく、老化させないために”毎日なるべく体を動かし人と話す”
よう周囲の人の意識付けも大切ですね。
高齢者になると大変だな
と思ったあなた。
サルコペニアやフレイルは高齢者だけの問題ではありません。
また、自分は運動してるから無関係、と思ったあなたもw
運動してればいいってものでもないんです。
それに関しては次回以降に情報シェアしていきますね
本日もお読み頂きありがとうございました!
Shie