講演だと1時間ちょっとでバーっと早口で
話してしまうのでまだまだ話したいこともここでは書いていきます。
1.ダイエットとは?その目的
まず、ダイエットする人の目的は
をよく耳にするのですが、
健康になりたい
をあげる方は意外に少ないように思います。
ダイエットをしている人のほとんどが、単にガリガリに痩せたいのではなく、こんな感じに憧れているのでは?
ムキムキになりたいかどうかは別として、女性は
余分な脂肪を減らしつつも、必要な筋肉と脂肪を維持することで
いわゆるナイスボディを作ることができますよね。
男性の場合はダイエットというと主に内臓脂肪がメインとなるので主に腹回りがフォーカスされることが多いですが。
皮下脂肪は代謝が悪い部位に蓄積します。
つまり筋肉が少ない(使っていない)部位です。
局所の血流が悪い→代謝が悪い→老廃物・セルライトが溜まりやすい
ここでセルライトについて。
良く耳にする単語ですが一般に実際に目にすることはまずないと思います。
手術をしていると気づくのは、
肥満の人や普段運動をしない人は筋肉も脂肪も運動をしている人に比べて
線維質で筋張っていて組織が硬い。
組織の中に線維が入り込んでいる状態です。
(筋トレしすぎで逆に筋肉が固まっている人もいますが)
高級なお肉と安い肉を思い浮かべてもらうと、高級肉はすんなり切れるのに対し、スーパーの安いお肉は筋ばってて切りにくいですよね。
人間でもそうで、組織が老化・劣化してると実際にメスでもハサミでも切りにくいw
これを医療用語では組織の器質化といいます。
組織がカチカチになると酸素や栄養素を運ぶ血流が届きにくくなるし、
また老廃物を戻してくれるリンパの流れも滞りますね。
そうするとさらに組織の器質化も進み、硬くなりすぎると
その部位の感覚さえ鈍ってくるので、
”肩こりがひどすぎてどんなに強く押されても痛くない”
なんで現象が起きてきます。
診察の際に肩こりボトックス注射をしても筋肉靱帯が固まりすぎると
注射の針でさえ痛くないんです。=神経も圧迫されてくるので部位によっては痺れが出てきたり力が入りにくくなってきたりもします。
まさに負の連鎖です。
実際肥満の人は大抵体温低く、寒がりですし、
脂肪細胞が器質化した状態がセルライトで、セルライト部位は
脂肪吸引をする際にも線維質が邪魔して手術しづらいとこです。
セルライトは見た目が悪いだけでなく、体の代謝や動きの悪さの現れでもあるのです。
2.肥満と老化
日本人では加齢と共に痩せていく人も多いのですが、今回は太っていくタイプの特徴を見ていきます。
加齢と共に代謝が落ち、先ほど書いたように脂肪細胞の質も劣化してきます。それと同時に長年使っていない部位の筋肉はどんどん減って代謝が落ちるてくるため、その周囲に脂肪細胞も溜まりやすくなるわけです。
なので一概に、”年だから太りやすい”
とは言えず、長年使ってない部位の脂肪が増える要因もあるので
正しく筋肉を働かせている人は高齢になっても良い姿勢と共に脂肪もあまりついていないのは高齢バレリーナなどを思い浮かべてもらうとご納得頂けるかと思います。(もちろん皮膚のたるみは経年変化で顕著ではありますが)
ちょっと厳しい言い方かもしれないけど、自分結果論ですね。。
単に食事運動だけでなく、上記が肥満と関連しています。
いわゆるメタボの診断基準も一応載せておきます。
肥満→老化しやすいメカニズムを簡単に図式化したのはこちらです。
肥満が進むと全身の臓器に炎症が起きてきます。
・・あれ?
この図、見たかも?
て方、ありがとうございます!
肥満でなくても筋肉を動かさない不活動でもこの現象は起きてきます。
ということで、ダイエットを正しく行い肥満から脱却することは
見た目以上のベネフィットが沢山ありそうじゃないですか・・?
ただ痩せればいい、てもんでもありません。
次回は脂肪の働きや種類についてシェアしていきます。
本日もお読み頂きありがとうございました!
Shie